
仕事が辛くて不安で眠れないのはかなりストレスが溜まっている証拠ですね。
このような状況の中で休養も取らないで仕事を続けていると、いつか心も体もボロボロになり、物事を正しく判断できなくなります。
それが私は心配なのです。
人生は辛い事が余りに多すぎる。自分の好きな仕事でも、人間関係の悪さから本来の力を発揮できずイライラしてストレスが溜まり、予想もつかなったミスを出して成果が上がらない。
成果が上がらないと、上司から文句を言われる。
文句を言われると面白くないので腹が立つ。腹が立ってくるとミスがもっと増える、、、。という悪循環に陥る危険性があります。
車の運転でハンドルに遊びが必要なように、人間も休まないとダメ!
日本人は生真面目で、「遊ぶ事は悪いこと」と考える風習があり、休むことに「罪悪感」を覚えるのですよね。
有給休暇があるのにもかかわらず、職場で取る人が少ないと遠慮して取らない。無理に無理を重ね、いつしか心も体も燃え尽き、気が付いた時には取り返しのつかないことになってしまう。
「過労死自殺は」その最たるものでしょう。
そうならないように休養を取らないといけないのです。休んで心と体を正常な状態にする。そうすれば正しく物事を判断でき、自分の持っている力を十分に発揮できる。
あるいは、向いていない仕事をしているなら、それはそれで客観的に考えて、進退を決める事もできます。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということばがあるではありませんか。
そのためには先ず何よりも溜まりに溜まったストレスを軽減して、心にゆとりを取り戻し眠れるようになることです。
良質の睡眠が取れれば、あとはうまく行きます。
休むのはとても大切な事だと分かりましたか!?
寝れない時ストレスを解消して眠り易くする方法

それではこれから、ストレスを解消して眠り易くなる方法を紹介しますね。
いろいろな人が、いろいろなやり方で、ぐっすり眠る方法を提案していますが、今回、私は、自分が心惹かれたものを1つ紹介します。
以前にも紹介した事がありますが、時代遅れのようであり、子供騙しのようでありながら、中々のものです。
ぬいぐるみを使う方法です。国内外の研究機関で研究、実証されています。
オランダのアムステルダム大学のテディベア実験
自尊心の低い(自分の人生に意義を見出せない)人たちを、グループAとグループBに分け、以下の実験をした。
1つ目は、死に関するアンケート用紙を配り、グループAには、実験者が被験者の肩に、1秒間だけ手を置き、解答させる。グループBには、何もせずに解答させたところ、グループAは、グループBに比べ、死の不安や恐怖が小さかった。
2つ目は、実験者が、死をもっと強く意識させる質問をしたところ、グループAは社会的連帯性が低下していない一方、グループBは低下し、疎外感があることを示した。
3つ目は、グループAには死を思い起こさせる質問をし、グループBには死と関係のない質問をした後、テディベアの値段をつけさせた。
グループAは23ユーロ、グループBは13ユーロをつけた。
1つ目の実験から、人間は、他人の肌に触れるだけでも心が落ち着き、不安が軽減される。
2つ目の実験から、ほんの一瞬の接触でも、社会との連帯意識も保つことができる。つまり、不安や孤独感が軽減されて、他人を受け入れる心の余裕が出る。
3つ目の実験から、不安を煽るような場面で、テディベアに高い値段がつけられたということは、テディベアが不安を解消したり、不安や恐怖から自分の身を守ってくれるものとして、評価しているものと思われる。
この研究を行った心理学者のSander Koole(サンダー・クール)氏は「人との肌の触れ合いは、人にとても強い影響を与えるが、テディベアのような、人から触られているように感じられる人形でも死の不安や、恐怖をなだめるのに役立つ」と報告しています。
不安な時、愛する人に手をつないでもらったり、抱きしめてもらったりすると、心が、とても、安らぎますが、人から受ける行為だけでなく、物でも不安を取り除いたり、恐怖心を少なくすることができるのですね。
帝京科学大学生理心理学研究室のぬいぐるみ実験
小川家資教授の研究では、被験者の前頭前野の脳波測定を行いながら、一定のストレスを与えたのち、猫の声で鳴くぬいぐるみ「なでなでねこちゃんDX」を撫でて脳波の変化を測定した結果、被験者の45%に、リラックス効果が得られた。
その中で特に強いリラックス効果のみられた27.3%は、本物の猫を飼育中、もしくは飼育経験がある、いわゆる「猫好きの女性」だった。
この事から、「なでなでねこちゃんDX」は、猫好きの女性にとって、アニマルセラピーに近い効果が得られるとしている。
アニマルセラピーの癒し効果は、ペットとの触れ合いを通じて、確かめられていますが、生き物は、世話が必要で、高齢者が飼うにはハードルが高く、若い人でも、住宅事情などによって、ペットを飼うことができない人もいます。
そのような人たちにとって、ぬいぐるみが代用になるのですね。
新聞でも報道されています。(2016年11月21日読売新聞、2017年2月1日朝日新聞)
最近は、IT技術の発達により、会話機能付きぬいぐるみが、より効果を高めているそうですよ。
豊橋技術科学大学の大呂義雄名誉教授(社会高齢学)は、一人暮らしの高齢者が「ぬいぐるみに話しかけられると脳の活性化や、集中力アップにつながり、癒し効果がある。
一緒の外出は、同世代や、孫との会話のきっかけにもなる」と話しています。認知症の改善も見られるという。
また、子どものいる一般の家庭でも、ぬいぐるみは、家族の雰囲気を和らげる大切な存在になってきているようです。
何を今更、大の大人が「ぬいぐるみ!?」、と言うなかれ! 大人も子どももないですよ!男性も女性も、互いの肌のふれあいでホッとするじゃないですか!
私自身、実は、ぬいぐるみが不眠症を解消するとは、考えたことがありませんでした。
以前、海外のホテルの寝室で、やけに大きい枕があるのを見て、不思議に思ったことがあります。
枕はあるのに、なんでこんな大きな物まで置いてあるのだろう?と。
今思えば、あれは、抱き枕!ホテル側からの、客への粋なおもてなしだったのです。
宿泊する客をリラックスさせるためのサービス!分かっていたら、お礼の一言は言ったのに、、、。
まとめ

科学の発達は人間のあらゆる営みに影響を及ぼし、経済活動においても隔世の感があります。
わが国の従来の年功序列制度も崩れて競争原理に組み込まれて、ますます生き辛くなるばかりです。
それでも私たちは生きていかなければなりません。自分にとって幸福とは何か?どう生きれば人生を充実させることができるか?
自分で考え選択するしかない!仕事は辛い!辞めたい!しかし不安になり辞めることもできない!
そういうジレンマの中で決断しないといけない。本当に大変なことです。
このような苦しい中で、眠りも妨げられているわけですが、私は人間は賢い動物だと信じています。問題は必ず解決できます。
私も仕事の人間関係に悩み疲れ、大変な所を通りましたのであなたの気持ちが痛いほど分かります。
疲れたらやすみましょう!休んで心を落ち着けて考えれば名案は必ず見つかります。
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